先入観を無くすことが大切です。🚗

みなさんこんにちは。
この冬は寒い日が続きましたね。毎日のように大雪のニュースを見ていたように思います。ここ数日は少し暖かく感じるようにもなりましたが、本格的な春の訪れはいつになるのでしょうか。
先日、自動車を保有している事業所が毎年必ず受講する「安全運転管理者講習」を受けてきました。
その中で心理学の観点から交通安全について、興味深いお話があったので一つ紹介したいと思います。
まず簡単なテストを行いました。
スライドに12枚のトランプが2秒間だけ表示されます。
どれも「エース」なのですが、その12枚の中にスペードのエースは何枚あるでしょう?という問題です。
みなさんも下にトランプを表示したので、2秒だけ見てスペードのエースの数を数えてみてください。
何個ありましたか?
答えは4個です。
3個じゃないの!?と思う方が多いと思いますが、下の画像を見てください。
私たちは「スペードは黒い」という先入観を持っています。ですから限られた時間の中でスペードのエースを探そうと思うと、どうしても先入観に基づいて探してしまいがちです。これは車を運転するときにも同様のことが言えるのではないでしょうか。
例えば、「交差点で歩行者信号が青になったから発信する」とか「前の車が横断歩道を通過したから自分もそのまま通過する」など。最近は歩車分離式の信号交差点が増えてきました。歩行者信号が青だから車の信号も青とは限りません。横断歩道も前の車がそのまま通過したから横断者がいないとは限りません。
先入観を持って運転することは、事故につながりやすい心理状態で運転をしているということになります。とはいえ、人間ですので先入観を取り除くことはなかなか難しいと思います。
そこで大事になるのが “かもしれない運転” です。
「対向車線が渋滞しているから、車と車の間から人が飛び出てくるかもしれない」
「交差点を曲がる時に死角から自転車が現れるかもしれない」
常に慎重に運転することが、先入観によるヒューマンエラーを防ぐ唯一の方法になります。
昨日までの愛知県内の交通事故死亡者数は決して少なくはないですが、昨年と比べれば減少しています。一人ひとり “かもしれない運転” を実行することで、悲しい事故が少しでも減ることを祈ります。